ソビエト連邦内陸部では
ソビエト連邦内陸部では、塩湖であるカスピ海の水を淡水化して飲料水としている。カザフスタンのアクタウ原子力発電所では熱源として高速増殖炉BN-350を利用した海水淡水化が行われていた。生産水量は日量12万トン。この原子炉は老朽化したことと、カザフスタン政府による国内の原子力発電所全廃の方針により1999年に停止され、その後は稼動していない模様である。
前述のとおり、海水を低温蒸発させるフラッシュ方式、常温加圧する逆浸透法ともに造水したままの清水は飲用には適さない。造水された清水は低温処理を施しただけなので殺菌しているとは言えない。飲用する場合は加熱殺菌して飲用することが望ましい。
海水から製造された淡水は、陸上の淡水と比べて溶け込んでいる物質の組成が大きく異なるため、この方式で作り出された淡水はひどく不味いと言われる。このため、生産された淡水は、ミネラル分を添加、またはイオン交換樹脂を使って一部のイオンを除去するなどして味を調整した後に給水される。
原子力潜水艦、中でも戦略パトロールに赴く弾道ミサイル原子力潜水艦は、作戦中は寄港せずに海中で数ヶ月を過ごす。この間の酸素と飲料水は原子炉をエネルギー源として海水から造り出される。また原子力空母や大型艦艇の多くも海水を淡水化して需要に当てている。
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日本の関西電力や九州電力のいくつかの原子力発電所では、逆浸透膜を使った海水淡水化プラントが併設され、発電所内の真水需要を満たしている。
また、外洋航路の民間船舶にも、小型のフラッシュ法や逆浸透法を利用した海水淡水化設備が搭載される。フラッシュ法では船舶のエンジンやボイラーの余熱を有効利用するものが増えている。但し、ボイラーの蒸気の源を海水とする場合は、フラッシュ法で得た淡水を更に逆浸透膜(またはイオン交換樹脂)で処理し、純水に近い水としてから用いる必要があるため、両者が併用される形となることが多い。